人事

心理的安全性がもたらすチーム活性化

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心理的安全性が高いほどチームのパフォーマンスは高くなる

「心理的安全性」という言葉は2012年にgoogleがチームの生産性を調査した結果、生産性が高いチームは「心理的安全性」が高いという発表をしたことで話題になりました。

心理的安全性が高いチームは簡単にいうと、自分の思っていることをお互いに言い合える空気や雰囲気が出来上がっていたり、わからないことを気軽に聞けたり、失敗やミスしたことを素直に報告・共有できるチームで、コミュニケーションが活発に行われている状態だと言えます。

Googleの発表したチームの生産性と心理的安全性の関係についての話は、いかにチームに優れた人が集まっても、チームとして機能するにはお互いに意見を言い合えたり出し合ったりできる空気や雰囲気が大切だということだと言っています。

また、「チームが機能するとはどういうことか」という本の著者であるエイミー・C・エドモンドソン教授も、チームが機能するには「心理的安全性」が高いほど活発な意見の交換や、失敗の共通などがされ、結果としてチームとして成長していくとしています。

心理的安全性を妨げる4つの不安

では、チームをまとめるマネジメントやリーダー、チームのパフォーマンスを上げたいと考えているメンバーが、「心理的安全性」を高めるために、「みんな思ったことを活発に言い合おう」と発言したとしても、なかなか思い通りにはならない場合もあります。
それは、人は心理的に以下の4つの不安を感じるとされています。

・無知だと思われる不安
・無能だと思われる不安
・ネガティブだと思われる不安
・邪魔をしていると思われる不安

人はこの不安を避けるためにどうするかというと、無知だと思われないように「発言しない」、無能だと思われないように「間違いを認めない」、ネガティブだと思われないように「否定しない」、邪魔をしていると思われないように「新しいアイデアを出さない」と、不安を避けるためにどんどん消極的になったり発言がなくなったりしていきます。

逆に言えば、この4つの不安を和らげ、いかにチーム内でのコミュニケーションが活発に行える雰囲気や状態を作り上げるかが、チームとして良いパフォーマンスを出すために大切なことだと言えます。

評価のランク付けを廃止したマイクロソフトの取り組み

マイクロソフトは社内の評価制度にstack-rankingという仕組みを従来から利用していましたが、2013年にその仕組みを廃止しました。

https://www.theverge.com/2013/11/12/5094864/microsoft-kills-stack-ranking-internal-structure

このstack-rankingという仕組みは上位20%-普通70%-下位10%の割合で社員をランク付けして評価する制度で、「個人」の成績に重きをおいて行なっていました。

しかし、マイクロソフトはこのstack-rankingを廃止するのと合わせて、今後の重要視するポイントは、従来の「成果の業績」から「More emphasis on teamwork and collaboration(チームワークとコラボレーション)」「More emphasis on employee growth and development(個人の成長と能力開発)」であるとしています。

今までは個人としていかに結果を出すか、そのためには他人に協力しない、足の引っ張り合いをするなどのシーンもあったかと思いますが、今後は自分の業績だけでなく、いかにチームとして他人と協力してパフォーマンスを発揮できたか、他人をいかに支援したか、など自分だけでなくチームコラボレーションの部分を重要視するとしています。

rankingが廃止され、チーム内でのコミュニケーションを活発させるこの取り組みも、心理的安全性を高める施策の1つだと言えると思います。

心理的安全性を高めることもバランスが重要

上記までの話を聞くと、心理的安全性を高めるためにはチーム内の信頼関係が構築され、自分の思っていることを言いやすい空気であることはわかりますが、これは場合によってはなんでも言いたいことを言える仲良しクラブのような状態になりがちな話でもあると思います。
ビジネス上の共通のゴールに向かって成果を出すためのチームであることが前提になりますので、そのあたりのバランスをうまく取りながらもチームが機能するように取り組んでいくことが大切なことだと思います。


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